すぐに足が疲れるのは、歩く姿勢や、歩き方、足に合わない靴に原因があることも。正しい歩行で、負担軽減が期待できます。まずは足元を整えてみましょう。
人間の足の骨の数は56個です。片足だと28個ですね。全身で208個ですから1/4もの量が足の骨ということになります。足は体を支える大切なパーツです。体重がかかり、それを支えながらも動きやすい構造となると、小さな骨がたくさん必要になります。一番体重がかかるのは、かかとの部分の足根骨という骨で、体重の90%を7つの骨で受けています。それでは詳しく足の骨を見ていきましょう。
全部で14個の骨で形成されています。足の先端からみて、4個の足趾末節骨、同じく4個の足趾中節骨、母趾末節骨が一つに基節骨が7個となっています。
5個の中足骨、内側種子骨と外側種子骨がそれぞれ一つずつあります。
内側楔(くさび)状骨、中間楔状骨、外側楔状骨、舟状骨、立方骨、距骨、踵骨の7つです。
体の中の筋肉の70%が足にあり、この筋肉の働きによって私たちは動くことができ、血液を心臓へと押し上げることができるのです。足の裏全体には神経が集まっていて、大脳へとつながっています。足にトラブルがあると、体になにかしらの不調が起きるというのも分かりますね。
足の裏の内側には、土踏まずという凹みがありますね。足の骨を横から見るとアーチ型をしているからです。これを「内側縦アーチ」と呼び、外側は「外側縦アーチ」と呼びます。外側に関しては、見ただけではアーチ型になっているのは分かりません。このアーチ構造には、歩いたとき、走ったとき、飛び上がったときなどに、衝撃をアーチによって吸収して負担を軽くする働きがあります。アーチに弾力性を持たせるために、足底腱膜というとても強い線維の束が、かかとから扇状に広がっています。この足底腱膜は、衝撃を吸収する悪割りを持っている他に、WINDLESS機構という巻き上げる働きもします。歩行するときに踏み出すとき、その踏み返しの動作に働いています。歩いたり走ったりできるのは、このWINDLESS機構の働きによるものなのです。この働きによってアーチが上下し、足の血行もよくなって、重力で下に滞りがちな血液を心臓に送るのです。こうしたことから、足は第二の心臓と呼ばれるのです。
足が私たちの体で、動くのにも健康にも大切なものだということが分かったと思います。ちょっときつめの、サイズの合わない靴を履いただけでもトラブルは起きてしまいます。足にトラブルが起きると、他の体の部分にも影響が出てきます。トラブルが起きるのは一瞬でも、それを治してケアしていくのは時間がかかります。そうならないためにも、きちんと足のことを知っていきましょう。
外反母趾は、足の親指の形が変形して、小指に向かって曲がっていることをいいます。親指の付け根が外側に飛び出して見えるため、この名前がついています。これまでに言われてきた原因として、サイズの小さい靴やハイヒールを長時間履いているためだとされてきましたが、ハイヒールを履かない小学生や中学生の女子などにも見られることから、靴が直接の原因ではないという意見もあります。
外反母趾になると、足の親指の第1中足骨が外側に飛び出てしまいます。こうして外側に向いている状態だと、必然的に人差し指の骨との間が開いた状態になります。このため、指の付け根のアーチが平らになってしまいます。この状態を開帳足といい、柔らかさがあり、中足部を握ると幅が狭くなる足をこんにゃく足と呼んでいます。足が本来の幅よりも、広くなってしまうことをいいます。
外反足は、足首から下の足が変形して外側を向いているものです。足が前面に反り返ってしまい、下腿にくっついてしまっている時もあります。
このような変形でも、新生児で手で矯正が可能であれば自然に治っていきます。原因は、胎児のときの異常姿勢だといわれていますが、まだはっきりしたことは分かっていません。
様子を見るのは2~3歳頃までで、これまでに自然にまっすぐになってきます。体重が重かったり靱帯が弱い場合はそのまま治らない場合があります。一人立ちする頃の子供の足は、大体がこの外反足です。
体重が足にかかるようになり、O脚やX脚のような関節への負荷などが原因となって、足が変形してくることによって外反足になってしまいます。
先天性のものもありますが、4歳を超えても外反の程度が大きいものや、扁平足もある場合は、矯正をした方がいいでしょう。多くは心配のいらないものですが、経過を見るためにも定期的に病院で診察を受けましょう。
足の裏に土踏まずのないものをいいます。アーチがつぶれていて、足の裏全体が地面にくっついている足のことです。子供の頃は足の裏全体に脂肪がついているので、土踏まずがないのはあたりまえのことですが、8歳頃で形成される足の裏のアーチができていないものを言います。スポーツ選手などでも土踏まずがなく、扁平足に見える人もいますが、この場合は、足の裏にも筋肉がついているのでそう見えるだけです。
外反扁平足というものもありますが、後ろから見ると、足首から外側にくの字に曲がっているもので、その曲がりによって足の裏全部が地面にくっついてしまっているものをいいます。
冒頭でも触れましたが、足のアーチが高く、甲高になっている状態の足をいいます。単なる足の変形だけではなく、神経や筋ジストロフィーなどでも見られる症状です。筋肉の釣り合いが取れていないことによって突然起こるものと、麻痺によるものとがあります。5~6歳くらいでこの前兆が見え始め、発育と共に筋肉の均整がとれなくなって進行して病的なものになっていきます。関節の柔らかい早期に気づくことができれば矯正できます。
特徴としては、足の指の長い人に多いようです。足の指が折れ曲がったままの状態になっているもので、関節の背が靴にあたり、摩擦でたこができたり、指の腹に魚の目ができたりします。痛みがなかったり、痛んでも程度が軽い場合は放置しがちですが、症状が進むと骨にまでハンマートゥの影響が出てしまうようになります。
ハンマートゥかどうか、自分で簡単に調べる方法があります。床に裸足で立って、足の裏の前部に体重をかけてみましょう。足の指の第2関節の部分でくの字に曲がったら、ハンマートゥの可能性が大です。
足底筋膜炎
足の裏には、足底筋膜と呼ばれる、膜のように薄く幅広い腱が、かかとの骨から足指の付け根まで張っている。足の甲の骨は、弓状(アーチ)になって体重を支えているが、アーチを弓の弦のようにピンと張って支えているのが、足底筋膜である。丈夫な足底筋膜も、運動のしすぎや、四十歳代以降になると、古いゴム管のようにひびが入り、炎症を起こす。それが痛みの原因となる。長引くと、足底筋膜の付け根にあるかかとの骨が、とげのように大きくなり、痛みが増すこともある。ランニングなどの過使用による緊張以外には、偏平足、加齢によるアーチの低下なども原因となる。長距離走をはじめとしたスポーツのほか、長時間の立ち仕事をする人も発症することがある。
モートン病
骨と骨の間の神経の圧迫により、痛みやシビレが起きます。
一度、発症すると完治しにくく、対処方法が限られてきます。
インソールによる靴調整か整形外科による外科的治療になります。
神経がいつも圧迫されることにより生じます。この神経の圧迫により、第3と第4の足趾の間に痛みが生じます。(中年以後の女性に多く、2・3趾間にも見られます)
狭い窮屈な靴は、足の骨をまとめて圧迫します。
緩い靴も足が前に滑り落ち、靴の狭い部分に足の広い部分がきて、足の骨をまとめて圧迫する恐れがあります。
健康的な生活のためにも、是非、一度チェックしてみませんか?
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歩く時に一番負担がかかるのは「膝」と「腰」。加えて、足の歪みがあると確実に膝腰にダイレクトに衝撃がきます。まずは足の歪みを整えましょう。
歩く時に一番負担がかかるのは「膝」と「腰」です。加えて、足の歪みがあると膝腰にダイレクトに衝撃がきます。まずは足の歪みを整えましょう。
よく肩こりや首こりって上半身が原因と思いがち。しかし、足の歪みから、上半身に負担がきている場合もあります。まずは、足元から姿勢を整えてみましょう。
血流が悪くリンパ液が滞っている方に多い症状。歩く時にふくらはぎに加重が乗っていたり、偏平足の状態で歩いたりすると、血流が悪くなります。まず姿勢を変え土踏まずのアーチを作りましょう。
サイズの合わない靴や履き慣れない靴を履くことによって靴の中で足が動き、摩擦で起こる場合が多いようです。足にしっかりフィットした靴を履きましょう。